男はテレビ画面をじっと見つめる。 映し出されているのは朽ちた廃墟。 無音を切り裂くように、映像が乱れはじめた。 と、その時だった。 画面から髪の長い女が飛び出し、男の首を締めた。 「うわぁ！　これはすごい！」 隣に座って…Read More »

料理を選び注文すれば、宅配で届けられる。 「便利な世の中だなぁ」男は呟く。 しばらくして、インターフォンが鳴った。 男は走って玄関先に。 宅配の青年はやけに大きなバックを背負っている。 バッグを下ろす青年。 中から現れた…Read More »

人々は自宅の窓から夜空を眺める。 なかには祈りを捧げる者もいた。 宇宙開発機関のスタッフたちは夜空を仰ぐ。 「うむ。見事だ」 「プロジェクトは成功ですね！」 「望みの少ない世の中。願いをかける星くらいないとな」 「そうで…Read More »

少女は砂浜を歩きながら貝殻を拾った。 「耳に当ててごらん」母は言う。 少女は耳に当てると、不思議そうな顔をした。 「ママ！　もしもーしって言ってるよ」 「冗談が好きな子ねぇ」 その頃、ある繁華街の公衆便所で男は用を足して…Read More »

金品を盗むため、男はマンションに忍び込んだ。 鍵穴に工具を差し、ドアを開ける。 「えっ」思わず声が漏れた。 目の前に誰か立っている!? と思いきや、そこにはスタンドミラー。 「驚かすなよ」 吐き捨てながら、男は髪型を整え…Read More »

夢の中でしか会えない彼女。 どうにかして現実の世界でも彼女と会いたい。 彼女をこっちに連れ出したい！ そう願う彼は、現実とのつなぎ目が、夢の中に存在するのを発見した。 つなぎ目まで彼女を連れてきた彼。 「さぁ行こう！」 …Read More »

ＤＮＡの採取に成功した男は、博士のクローンを創り出した。 目的は例の研究レポートを奪うため。 クローンなら警備も突破できる。 「よろしく！」 男はクローンの肩を叩いた。 数時間後、戻ってきたクローンは言う。 「どこにレポ…Read More »

思いっきり背伸びせず、同じ目線でキスしたい。 今日のデートは、気づかれないようシークレットブーツ。 夜景の見える丘。 辺りには誰もいない。 ムードは最高潮。 感情が高ぶって、寄り添う二人。 やっぱり埋めたい身長差。 ほん…Read More »

僕を苦しめた人間が憎い。 転生を信じながら、彼は命を絶った。 気づくとそこは巣の中。 鳥になれた！ 彼は自由を感じたくて、巣から飛び立ってみた。 「うそだろ!?」 高所恐怖症の彼の性質は、前世から引き継がれたまま。 空が…Read More »

マジシャンの男は今宵も客を沸かす。 「今からこのカードを瞬間移動させます」と女性客を前にマジックを始めた。 その手から消えるカード。 男は言った。 「胸を触ってみてください」 カードは女のブラジャーの中に。 「タネ明かし…Read More »