友人が自宅に遊びにきた。 「奥さんは？」友人が尋ねる。 今日はいないんだ、と男は答えた。 「小腹減ったなぁ」 友人は男がトイレに行った隙に冷蔵庫を覗いた。 「えっ!?」 そこには大量の肉の塊。 「見たのか？」 トイレから…Read More »

薄く開いた窓から、緑の匂いを連れた風が吹き込む５月の昼下がり。ブロンドの髪色をした母親と６歳の娘ステファニーは、仲良くソファに腰かけ、ゲームを楽しんでいた。 「ステファニー、このお花の花言葉はなにかな？」 母親は手にした…Read More »

彼には何ひとつ才能がなかった。 「あいつ、ほんと無能だよなぁ」 周りは彼を貶めた。 月日が流れると、ある者たちは口を揃えた。 「生きて来られたのは、彼のおかげだよ」 あんな奴でも生きられるんだ。 だったら俺たちだって。 …Read More »

国王は言った。 「この国に蔓延る悪を根絶やしにした者には、褒美を授けよう」 一人の若者が立ち上がった。 「私にお任せください」 「ほう。勇敢そうな若者じゃないか」 国王は勇者の剣を若者に手渡した。 すると若者は剣で国王を…Read More »

男は弓を手にした。 木の下に立つ美女の頭上にはリンゴ。 男は二本の矢を取り、見事に頭上のリンゴを射抜いた。 周囲からは拍手喝采。 「なぜ、矢を二本も取ったのだ？」 観衆は尋ねる。 「もう一本は彼女のハートを射止めるためさ…Read More »

あるアーティストのライブ本番。 「おい！　ちゃんとマイクチェックしたのか！」 スタッフの青年は怒鳴られた。 「マイクがオフになってるだろ、バカタレ！」 次の日。 あるアイドルのライブ本番。 「おい！」 青年は怒鳴られる前…Read More »

「脇を締めて切ってくださいね」男は言う。 「この肉、切りにくい」女は弱音を吐く。 「包丁を持つ手に力を込めて、骨も砕いて」 「はぁ、腕が疲れてきた」別の男がため息。 「さぁ頑張りましょう！」 深夜の民家に犯罪一味の声。 …Read More »

かなりの毒を持ってるから気をつけてね。 相当痛むらしいし。 「大丈夫だよ！」 とは言うものの、事前の準備は怠らない。 男は解毒剤を用意した。 そして敵と対峙する。 「髪型、似合ってないね」 「それに肩幅も狭いし」 「足、…Read More »

朗らかな天気。今日は散歩日和だ。 気分よく歩いていると、リードがピンッと張った。 リードを持つ男は、勢いでよろける。 「もう！　さっきから何回目だよ」 ずっと家にいると体が鈍るなんて言うから、連れ出してあげた散歩。 ほん…Read More »

トイレに身を潜めているのにも飽きた花子さん。 個室を飛び出し、好奇心を満たすことにした。 ドキドキしながら男子トイレへ。 足を踏み入れるのは初めてだ。 個室をノックしてみると、「はい」と返事が返ってきた。 腰を抜かした花…Read More »