眠りやんさ。あんたの目覚めはいつでしょね。そのときゃ、ゆるりと起こされなはれ。ねえやもばあやも消えとくさかいに。あんたの目覚めはゆるりと起きや。丘にはたぬきがわんさか居るで。気ぃつけや。気ぃつけや。登って行ったらええがし…Read More »

独占欲の囲いから逃げ出した魚たちは、小さな小さな海へと泳いで行きました。そこには延々続く水平線。裏切りと言う名の国境。スイスイ越えていく魚たち。もう、誰の手にも届かない。ウソにまみれた自由。厳かな自由。定めは誰かによって…Read More »

だからイヤやってん。結局こうなる事分かってたもん。虚しいわ。ホンマに最初から分かってた。結局はこうなる事。全然おもしろくも、楽しくもなんともない。ただ、虚しい。裏切るんやったら、最初からウソなんかつかんとって欲しかった。…Read More »

ただ静かにドアを開け、見慣れないその先生は入って来た。僕たちの前に姿を見せた先生。まるで、異人さんの様な姿をした先生。     「みなさん、おはようございます。私が今日一日だけみんなの授業を受け持つこ…Read More »

夢を観ました。昨日は確か十二時過ぎには眠ったはず。そして、深い深い眠りの後に夢を観ました。それは、とてつもなく過去の夢で、きっと人類なんかまだ始まってなかった頃の夢のようでした。深い眠りから浅い眠りへと、移り変わるのが怖…Read More »

「だから、ハタチが十人集まれば革命が起こせるんだって」 と、山下。 「そうなのか？ホントに革命なんか起こせるのか？」 と、山田。 「起こせるんだったら今すぐにでも起こしてやろうぜ！」 と、上田。 「でも、どうやって起こす…Read More »

ウソの色は　紅色。 涙の色は　深緑。 恋の色は　オレンジ色。 空の色は　灰色。 時間の色は　白色。 夢の色は　黄色。 ココロの色は　黒色。 愛の色は　薄紫。 出会いの色は　セルリアンブルー。 別れの色は　藍色。もしくは群…Read More »

昔の写真を取り出した。取り出してみました。そして、流すかの様に観ました。観たと言うよりも、戻りました。少なくとも今よりは笑ってました。今よりはずっと楽しそうに見えました。何でこんなになるまでココロを放っておいたのでしょう…Read More »

「お前の持ってるそれと、俺の持ってるこれ交換しようや！」 「お前のん何？それ。」 「俺のんはな、恋って言うねん」 「そうなん、俺のんは愛って言うねん」 「マジで？愛の方が良さそうやなー。」 「そうか？恋の方がイイと思うけ…Read More »

電磁波おくれ。じゃないと死んでしまうのです。だって、あの子が持ってる最新機種の携帯電話とやらも、アイツが持ってるポップスのＣＤも無いんだから。早く僕に電磁波おくれ。じゃないと、ホントに死んでしまうんだよ。世界中に渦巻いて…Read More »