「はて? ナイフとフォークが見当たらないが?」 紳士たちは目の前の豪華な食事に胸を躍らせながらも、それを食べられずにいた。 長い沈黙を破るように、ひとりの紳士が叫んだ。 「ええい、もう我慢できん! 手で食べてしまおう!」 紳士たちは皆一斉に手でガツガツと食べ始めた。 目の前の、マンモスの肉を。 Posted on 2019年2月3日2019年6月5日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート