「あのさー、今度めっちゃイイ場所連れてったろか?」
「どんなトコ?」
「まずは、立ってるだけで自由を感じれる丘とか、あっ、でもかなり怖いで。そこは。だって、地上からだいぶ高いトコにあるからさ」
「あとは何処に連れてってくれるん?」
「優しい優しい顔した川のほとりとか」
「ほんまに、楽しみやわー」
「やろー!美味しいもんとかいっぱい食べよな!」
「うん!」
「その丘だけは二人で行っときたいねんかー」
「なんで?」
「二人で自由って感じてみたいやんか?」
「そうやなー。でも、あたしにはもう自由なんか必要ないんかも知れん」
「そんなん言いなや!」
「なんで?」
「だって、行ってみたいやろ?一生に一回は感じてみやんとアカンって!」
「うん。やっぱり早く行きたくなってきた」
「そうやろ?だから、早く元気になろな!」
「うん!」
「ガンなんかに絶対負けるわけないもんな!これからまだまだやり残してる事とかいっぱいやらなあかんねんからな!」
「そうやな。頑張る!」
「一緒に頑張ろな!」
「ありがとう!」
「好き?」
「うん!好き!」
「ずっと一緒に居よな!」
「うん!」