「寝るのって心地いいね」 坊やは母に言いました。 「でも、ぼく思うんだ」 「なに?」と、ほほえみかける母。 「たとえ睡眠が心地よくても、起きればまた学校や仕事が待ってる。何もなければもっと最高なのになぁ」 坊やの頭を撫でながら母は言いました。 「明日がこない最高の睡眠を人は──死と呼ぶのよ」 Posted on 2020年3月7日2020年3月7日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート