そこは京楽のない最果ての村。 少年は悪戯で地図に目印を落書きした。 数年が経ち、村では幻の宝と噂された。 成長した青年は心を痛めた。 自分が捏造した嘘。 村人たちは宝を探し続けた。 何年も何年も。 村人たちは知っていた。 本当は宝なんてないと。 ただ誰も口にしない。 それが彼らの唯一の楽しみだから。 Posted on 2019年9月22日2019年9月22日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート