時間が戻った
其処は 君と出逢った瞬間の あの場所
その時点 とある時空の とある あの時点
僕と君は あの時 出逢わなかった
そのまま 時は流れ行く
何もなかったかのように 無表情に流れ行く
きっと 満たされない景色の連続
今在るであろう そんな価値観も もちろん持ち合わせない
あの感動も あの興奮も
先に観える 希望のカケラも 存在しない
それでも 何気に 日々は過ぎて行く
出逢ったかも知れないことを 知らずに過ぎて行く
出逢っていないので 別にそれらの損失も
今から見れば 果てしなく多大なモノだが
もちろん 気付きもしていないし
それこそ 何気に過ごせている
でも
僕は 君と出逢った奇跡を もう知ってしまって居るから
僕は 君と歩いた軌跡を 観てしまっているから
君を
僕の
ウソのせいで
失ってしまった
そんな今でも
後悔なしに 生きられている
ココロから 良かったと 思える
それが 自分勝手な考えだとしても
君が 僕の ココロの中に 塗ってくれた色たちは
やっぱり 太陽とか月とか夕日とかによって
悲しいくらいに 美しく 輝く
だから
SFの世界なんて 観たくも無い
たった 一つの 小さな小さな
そんな 事実が 一つだけ 在ればイイ
自己中心的と 批判されるかも知れない
だけど
感謝の気持ちで いっぱい
ウソが支配するまでの あの時間たちは
まぎれも無く 僕の中で 輝いていたし
輝き続ける