「好きな子ができたんだけど――」 少女は鏡に映る自分に問いかけた。 「彼から見たら、私ってどう見えてるのかな?」 鏡から勢いよく手が伸び、少女の喉を掴む。 少女の身体は鏡の中へ飲み込まれた。 鏡は怪しい光を放ち、「ごらん」と答えた。 鏡から見た世界には、生気失った可憐な少女がただひとり――。 Posted on 2020年9月9日2020年9月9日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート