限界集落にひとり住むお婆さん。 もう先も長くない。 死ぬ前に誰かと楽しくおしゃべりしたい。 人生最後の楽しみにと、電話番号を貼り付けた風船を、山の上から飛ばしみてた。 風船は風に揺られて飛んで行った。 数日後、お婆さんの家の電話が鳴る。 期待に胸を膨らませ、受話器をあげる。 「あっ、オレオレ」 Posted on 2020年3月1日2020年3月1日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート