「二度と飛べないなんて、生きていても意味がない」 戦いに破れ、翼をもがれた鳥は絶命を考えた。 遥か遠い地に残した、愛する人、友、親のことを思い涙した。 ただ――。 飛べないとしても、立ち上がることはできる。 よし。どこまでも歩いてゆこう。 地平線の向こうを目指し、鳥は二本の脚で歩きはじめた。 Posted on 2020年6月28日2020年6月28日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート