幼い頃、母に絵本を読んでもらって眠るのが大好きだった。 末期の病気を患ってから2年も生きた母。 医師からの電話が母の危篤を告げる。 男は病室のベットの脇で、あの絵本を読んだ。 最後のページをめくる。 そこには母の手で書かれた『ありがとう』の文字。 涙で視界がにじむ。 母は幸せそうに眠っていた。 Posted on 2019年9月10日2019年9月10日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート