立てこもり

立てこもっているとの報告を受けた。

私は慌てて現場に駆けつける。

果たして、踏み込んでいいものだろうか?

でも――

何かあってからでは遅い。

私は意を決した。

そう。私は教師。

踏み込んでもいいはず。

男子トイレに。

「大丈夫?」

私の呼び声に応えるように、個室から声が漏れた。

「紙がないんです……」

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