星空

彼の好きなことは、星の数を数えることだった。

ただ、都会に住む彼の見上げる空は、いつだって朧げ。

好きなことに没頭するため、彼は誰もいない山奥に移り住んだ。

「おや? 最近、新しい星が増えたようだね」

人々は山頂付近を見上げ言う。

誰にも邪魔されず、星を眺める彼の目は、キラキラと輝いていた。

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