「お前の持ってるそれと、俺の持ってるこれ交換しようや!」
「お前のん何?それ。」
「俺のんはな、恋って言うねん」
「そうなん、俺のんは愛って言うねん」
「マジで?愛の方が良さそうやなー。」
「そうか?恋の方がイイと思うけどなー。」
「じゃあ、交換する?」
「でもなー?愛の方が良かったらどうしよ?」
「恋の方がイイって!」
「なんで分かるん?」
「だって、俺のオカン言ってたもん!」
「なんて?」
「だから、恋の方がイイって。」
「マジで?」
「マジやって」
「でもな、お前のオカンあんまり世間知らんやろ?」
「まあなー。」
「もしかしたら愛の方がイイんかもな。お前のオカンが間違ってる可能性もある。」
「そうやなー」
「じゃあ、おばあちゃんに聞いてからにしよか?」
「うん!そうしよ」
「おばあちゃんやったら絶対知ってるって!」
「そら知ってるやろ?恋と、恋と、えー?もう一個なんやったっけ?」
「愛やろ?」
「あっ、そうやった!」
「お前覚えとけやー!」
「ゴメンって!」
「ほんなら、今日家帰ったらおばあちゃんに聞いとくから、また明日な。」
「うん、分かった。」
「ほんじゃ、明日もアソボなー。」
「うん、あそぼ!」
「じゃーな。」
「バイバイ」
「バイバイ」