母の回復を祈り幼子が千羽鶴を折る。 「おばあちゃん、あと1羽で終わりだよ」 祖母はコソッと1羽だけ抜き取った。 「できた!」 「ほんとかい?もう1度数えてごらん?」 「あれ?1羽足りない」 「その1羽はきっとマコちゃんの思いを乗せて、病院まで飛んで行ってくれたんだよ」 幼子は嬉しそうに笑った。 Posted on 2019年7月30日2019年7月30日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート