踏みますね。とにかく踏みます。 キャップを被り直しながら、自慢げに彼は言う。 「どんなものでも?」 そうっすね、踏みますね。 「幸せを感じる瞬間は?」 踏んでるときっす。 「具体的には何を?」 韻っすね。自分、ラッパーなんで。 その後もインタビュー中、彼はずっと踏み続けた。 幸せを噛み締めながら。 Posted on 2019年5月4日2019年5月4日 by admin Categories: ベリーベリーショートショート