「だから、ハタチが十人集まれば革命が起こせるんだって」
と、山下。
「そうなのか?ホントに革命なんか起こせるのか?」
と、山田。
「起こせるんだったら今すぐにでも起こしてやろうぜ!」
と、上田。
「でも、どうやって起こすのさ。革命なんか」
と、岩村。
「そんなの簡単さ!ハタチが十人集まればイイんだから」
と、永島。
「だから、ハタチが十人集まって何をするのさ?」
と、辻下。
「集まりゃ、それでイイのかい?」
と、小西。
「だって、ハタチだぜ!ハタチ!」
と、光浦。
「どう言う意味なんだい?」
と、黒澤。
「ハタチが十人集まるなんて想像出来るかい?」
と、水谷。
「そうだな、ハタチが十人も集まれば、何だって出来るよな!」
と、桜井。
「だろっ。今すぐに起こそうぜ!革命を」
と、真中。
「だなっ!早くやろうぜ!革命」
と、池口。
「よし、そうと決まれば手っ取り早く、コトに移ろう!」
と、田中。
「そうだな、ハタチが十人だもんな!」
と、岩佐。
「じゃ、とりあえずはハタチを十人集めよう!」
と、永川。
「そうしよう。そして、革命を起こそう!」
と、森本。
「俺は心斎橋あたりを探してくる」
と、菊池。
「俺は江坂近辺を」
と、西山。
「なんかゾクゾクしてきたぞ」
と、鳥越。
「当たり前だろっ!ハタチが十人だぜ!」
と、田代。
「ホントだな。ハタチが十人だもんな」
と、下川。
「ついに革命が起こせるのか!」
と、三田。
「俺ら八十五歳の集まりじゃ、何も出来ないもんな」
と、江戸川。
「そうだな、早くハタチを十人集めよう」
と、江戸川。
「うん。八十六歳になったらおしまいだぞ」
と、江戸川。
「八十五歳までって決まってるからな、革命を起こせるのは」
と、江戸川。
「じゃあ、探しに行きますか」
と、江戸川。
「ハタチを十人」
と、江戸川。