セーブ

婚姻届にハンコを押そうとして、俺は手を止めた。

「ちょっと待てよ」

そう言いながら、コントローラーを握りしめる。

『セーブしますか?』

YESを選択した。

何かあればここからやり直したい。

人生はRPGだ。

「君はセーブしなくていいのかい?」

彼女に尋ねる。

「あなたと付き合う前にセーブしたから」

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