そうして見下ろした世界は、一面、銀世界。

答えは、風に吹かれているみたい。

答えは、風に吹かれているみたい。

見慣れた街角も、くたびれたオフィス街も、
昨日の雨が作った水たまりも、しみったれた悲しみも、
どれもこれもが、僕の世界。
どれもこれもが、君の世界。

いつか終わることに打ちひしがれることなんてやめて、
始まりの鐘の音を、耳や目や心や指や背骨に染みこませて。

答えは、風に吹かれているみたい。

答えは、風に吹かれているみたい。

この季節には珍しく、雪が降ったね。
やがては踏み慣らされて、汚くなってしまう雪たちも、
空を舞っている間は、とても楽しげに。

たった、それだけのことさ。

たった、それだけのことさ。

僕たちが作った絶望の世界の中にいながら、
僕たちは希望の持ち方を、必死になって探している。
僕たちが作ったがんじがらめのルールの中で、
僕たちは生きる方法を、必死になって探している。

答えは、風に吹かれているみたい。

答えは、風に吹かれているみたい。

固く結ばれた決意や意志や絆は、
空高く、空高く、カイトのように、空高く舞い上がれ。
ネオンに照らされて、色とりどりに染められる雪の間を突き抜けて、
空高く、どこまでも空高く舞い上がれ。

そうして見下ろした世界は、一面、銀世界。

さあ、真っ白な雪の上に、僕らの足跡をつけに行こう。

答えは、風に吹かれているみたいだから。

答えは、風に吹かれているみたいだから。

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